ノウハウ

電車で席に座っていて目の前にお年寄りが来たとしよう。
よぼよぼしていてとても大変そうだったとする。

だからと言って、「どうぞ」なんて声をかけるのは
野暮まるだしの席譲りのド素人がすることである。

年寄りに見えても本人は若いと思っており、
年寄り扱いされるのがキライな人もいるのである。
わざわざ目を合わせて声をかけるなんてことは
本来必要のないことである。

席譲りのベテランは、目も合わせず
スッと席を立ち、隣の車両へ消えるのである。

そうしてできるなら隣の車両から
そっと様子をうかがって席譲りが成功したことを確認し、
心の中でほくそ笑みながら密かに満足するのである。

自分があけた席に若者が座ったりなんかすると
それこそ残念でならないが、そういうことも
起こり得る世の中なので油断してはならないぞ。

http://houhouzensho.blog110.fc2.com/blog-entry-88.html