建築会社は「吹き抜け」を作りたがるので要注意
吹き抜け、リビング階段、対面キッチンは見栄えが良く、建設会社が勧めて来ます。
次の営業に繋がる見栄えの良い、モデルハウスの様な家を作りたいからで、断るとがっかりされます。
しかし後から直すのは大変です、十分検討されることをお勧めします。
私は結局、吹き抜けと対面キッチンをやめました。
建築会社の営業マンや社長は最初、雑誌に載せましょう、新築見学会に使わせて下さいと散々言っていましたが、やめると見事にトーンダウンし、言って来なくなりました。
それは少し寂しいものですが、作らなくて良かったと今でも思っています。
吹き抜け (リビング階段)
吹き抜けは、見た目のインパクトは凄く、開放的です。かっこ良く憧れます。
しかし、音が響き、冬暖房が効かず寒い、落ち着かないと言う意見が多いです。
なのに、建築会社は吹き抜けを建てたがるような気がします。
「家族の気配を感じられる」⇒??? これほどしっくり来ない言葉は珍しい。
車で言えばロードノイズを「路面の気配を感じられる」と言うでしょうか?
「二階にいても、一階の様子が分かる」とか、家内の防音性遮音性ゼロと言うことを、こうも良く言い換えれるものです。
キャッチフレーズは考え抜かれているので、十分注意が必要です。
冬は、暖房した暖かい空気は熱気球のように、上に行こうとするエネルギーを持っているのでシーリングファンでも上の方でかき混ぜるだけ。
科学的にも冷えた空気しか下には降りて来ません。かなり寒いという意見が多数。
吹き抜けの分は、部屋にして天井を作り、遮音や冷暖房効果や、音が影響しにくい間取りを考えたり、ひとつの部屋をひろくしたり、収納を増やした方が良いと思います。
対面キッチン
レイアウトがパッと見新しく、便利そうにみえます。
しかし、よく考えると回り込まないといけない、人数が多いと皿を並べて盛り付け出来ない。手伝いに入りにくい。更に対面は壁が出来るので、空間は狭くなる気がする。
対面キッチンへのリフォームでも狭くて不便になったと言う意見も多い。
しかしこれも、建築会社が作りたがるような気がします。
キッチンを小部屋に押し込め、残りのリビング部分を広く表示できるメリットが建築業界にあるようです。また新築見学会などで、ぱっと見が良く受けが良いため、対面キッチンにして欲しいようです。料理のしやすさ便利さ、子供の為ではありません。
確かにリビング○○畳と大きい方がインパクトがあり、販売に繋がるでしょう。
壁付けは、食器棚や冷蔵庫を横に設置しなければならず、全体の空間は広いがリビングとは呼べない、ダイニング部分が必要?
どちらが使いやすいか、という論点ではない所で決まっているようです。
子供の様子を見ながら調理できる。⇒壁付けキッチンで、すぐ後ろに子供がいる方が近くて、面倒みやすいのではないでしょうか。
また、リビングからみて奥の対面キッチンのシンク前の通路作業スペースは狭い上に調理専用、調理以外は活用されない。
壁付けキッチンのシンク前は調理作業用でありダイニングのスペースを兼ねる。トータル広く使えると言っていいのではないでしょうか。
壁付けのキッチンにするには、強い意思と理論が無いと難しい状況のようです。
便利だし、キッチンを含めた空間は広いと思うのですが。