クワガタのキャッチ&リリースとその効果
クワガタ、カブト虫は補らないとずっとそこに居る。何回も見つけられる。
自分の他に採集者が居ない場合補らないと、次に行っても同じ個体が同じ木に居るように思います。
まだ、例は少ないですが2017年7月3箇所でクワガタを見つけましたが捕りませんでした。すると3箇所とも、同じ木で同じ個体を後日何回も見る事が出来ました。
採集者が補らない様になると、ずっとそこに居るので見つける確率が何倍にも上がるように思います。
クワガタ、カブトムシは飛ぶのが下手らしいです。
そして、樹液クヌギは極めて少ないものです。
飛んでも別の樹液にあり付ける確率は低く、今の木に帰って来れなくなる可能性が高いのではないでしょうか。
こうした事から、すでに樹液クヌギに居るクワガタ、カブト虫は飛んでいかないのではないかと思っています。
クワガタ、カブト虫は、探すのが楽しい。
50歳を超えてクワガタが懐かしく、時々探しに出かけています。
しかし、今は見つけても写真を撮るだけで、補らないようにしています。
数年前に立派なヒラタを採ったのですが、翌朝にはツノがカゴに引っかかり、呆気なく死んでしまいました。
山の宝をあっさり殺してしまったような、罪悪感すら感じたものです。
あれから、クワガタを見つけても補らない様になりました。
虫かごや容器にいれて飼っても、次々に死にますし臭くなったり小バエが湧いたり大変です。
夏の暑い盛りに、自分がプラスチックのケースに入れられたら、と想像してしまうようにもなりました。
写真で昆虫採集
樹液クヌギでクワガタ、カブト虫、青カナブン、蛾、ハチ等の集合写真が撮れたら満足感が高いです。
先にクワガタを補ると、他の虫が飛んで行ってしまい、この光景を写真に撮るのが難しくなるのではないでしょうか。
また、木に居るクワガタ単体の写真もなかなか撮れません。意外に動き回るし、昼間は天敵の鳥にやられないように木のうろや穴に隠れるので、写真に撮りにくいです。
かと言って、夜は見つけるためにライトを当てなくてはいけませんが、するとクワガタはスッとかくれてしまいます。
特にオオクワガタは光に敏感で、ゴキブリの様にササッと隠れるそうです。
こうしたことから、クワガタは捕まえて写真に撮り、木に帰してあげるのが良いかも知れません。
ブラックバスと同じキャッチアンドリリースです。
木のうろや皮を壊さない、根元を掘ったら戻しておく
木の幹と皮の隙間は、クワガタの大切な棲み家です。これがないと、恐らくすぐに鳥に食われます。めくって割らない様にしたいものです。
根元を掘るのも避けたいですが、少なくとも掘ったら土や落ち葉を元あった以上に戻したいものです。これも大切な隠れ家だと思います。
樹液部の長時間観察も面白い
普通昆虫採集はクワガタが居れば、補ってすぐに帰ると思います。
しかし、樹液に集まる虫をしばらく見ているのも非常に面白いと思います。
(ただし、スズメバチやムカデなどには注意して下さい。また、ヤブ蚊も多く、対策しないと痒くて戦意喪失します。この過酷な環境が樹液の研究がされなかった原因のひとつとも思います。)
近くにピントの合う、パピリオという双眼鏡が面白いです。興味のある方は試してみて下さい。夜はヘッドライトをして見ると鮮明です。
研究の余地は沢山あると思います。