魚の骨で魚介スープを楽しむ方法
小学一年生くらいの頃、友達の家のお婆さんが食べ終わった魚の骨にお茶をかけて飲んでいました。
子供としては、そんな上品とは言い難い食べ方に抵抗感を感じ、思い出すこともなく生きて来ました。
しかし50歳を過ぎたある日ふと、カレイの唐揚げの残った骨にお湯をかけて飲んでみると美味しくて驚いたのです。
残りの骨にお湯をかけ、塩を振るだけ
煮魚、焼き魚、唐揚げ等で残った骨にお湯をかけます。
お湯の量は骨が浸る位で、箸などで残った身をほぐしたり骨を砕いて出汁を出す様にします。骨のエキスがあるのか分かりませんが、少し出汁が溶け出すのを数分待った方が良いと思います。
煮魚は煮汁の醤油の塩分、焼き魚は振ってある塩の塩分、唐揚げは下拵えの塩分が出ますが薄いので、少し調味塩を振り入れた方が美味しくなると思います。
焼き魚では香ばしさも溶け出しヒレ酒のような、唐揚げでは油も溶け出すのでコクが出るような気がします。
その時々の魚によって出来が違いますが、今まで飲んだこと無いような味になる事もあると思います。
ネットで調べると「骨茶」と呼ばれていたりするようです。
秘密のケンミンショーで紹介された事もあるようです。ただし、画像を検索しても無かったので認知度は低いのではないでしょうか。
私は、今ではささやかな楽しみとなっており、身を食べている時よりも得も言えぬ滋味や満足感を感じる時があるのです。
よく考えるとただお湯をかけるだけなのに、魚の身のお吸い物より美味しいのではないかと思う時があるのです。
塩にアジシオを使っているからかも知れません。
飲む時には、小骨に気をつけて試してみて下さい。