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映画「ラパ・ヌイ」を観る 旅行


今夜はモアイ倒し戦争の時代を描いた「ラパ・ヌイ」という映画を観にいこうと宿の皆と話し合い、
夜まで昼寝や読書をしてのんびり過ごす。
暑いからか、テントで熟睡できていないのか、イースター島に来てから昼寝をするのが日課になっている。
たっぷり昼寝をして夕方起きても、日が沈むのは21時頃なのでしばらくの間は明るいのだ。
最初は体内時計が狂ってご飯を食べる時間がぐちゃぐちゃになっていたけど、
今は昼寝をして夕陽の頃にご飯を食べる島時間が気に入っている。
島では島時間で動くのが一番。
夕暮れ時に合わせた遅い夕食の後、街の中心にある映画館へ。
映画館といっても、プロジェクターでDVDの映像を映しだす簡易なもので、
観客も日本人7人と欧米人観光客数人だけ。
映画のテーマは、モアイ製造の終焉と鳥人儀礼時代の到来について。
これに映画らしく、階級の差を越えた恋物語が絡ませてある。
イースター島の歴史はガイドブックなどで読んではいたけど、
実際に映像を眼にするまではなかなかイメージがわかなかった。
映像を観ると、その時代の人々の気持ちに感情移入して、島の歴史がぐっと身近になった。
特に、映画を観ることで、モアイの見方が変わった。
映画を観るまでは人型をしたモアイを見てただ「かわいい人々の守り神」と思っていた。
でも、映画を観た後はモアイ造りに翻弄された人々の悲哀を感じる。
19世紀頃にもたらされた天然痘と、ペルーによる奴隷狩りで島人口が急激に減少したことで、
数少なく残った島独特の文字で書かれた文字資料を解読できる人が皆無になってしまった。
よって、イースター島の歴史の真相は謎のままである。
この映画は歴史映画だけど、殆どは仮説によって作られているので事実と違う部分もあるかもしれない。
でも、石像であるモアイを見るだけでは見えてこない事を知ることができた。
権力者部族の長に指示され、意味もなくモアイ造りに携わらなければいけない人々。
モアイを運ぶための椰子の木がなくなっても、権力者はより大きなモアイ造りを求める。
モアイ製造時代が続いた後、飢餓やモアイ建設の重労働に耐えられなくなった弱者部族が次々とモアイを倒していく。
巨大なモアイを倒すのも大勢の人員が必要な骨の折れる作業だ。
でも、長い間抑圧に耐えてきた人々は、嬉々としてモアイを倒していく。
その後、鳥人儀礼時代へ突入することになるが、映画は島全体が無秩序となり混沌としたまま終了する。
大洋の孤島で、増えすぎた人口と食糧不足が繰り広げる惨劇。
美しい夕陽と南国の花々を見せてくれる今の平和な島からは想像できない歴史がそこにあった。
木の少ない荒涼とした大地を見る時、なぎ倒されたモアイを見る時、
今まで感じていた南国の楽園という島のイメージとは違った歴史の重みを感じる。
昨日感じた疑問「なぜ人々はモアイ信仰を捨て、マケマケ神を信仰するようになったのか?」の答え。
恐らく、強制的にモアイ造りをさせられていた大多数の人々は、
モアイ以外の新しい信仰であればいいということで、喜んで受け入れたのではないだろうか。
ありさ
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