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氷河の上を歩く 旅行

昨夜作っておいた昼食用のおにぎりを持参し、迎えのバスに乗り込む。
今日は、ロス・グラシアレス国立公園の氷河を歩く「BIG ICE」ツアーへ。
各宿でお客さんを拾い、意外にもバスは満席になる。
こんなに人気のあるツアーだったなんて、全く知らなかった。
国立公園名のロス・グラシアレスはスペイン語で氷河という意味。
ここには、南極、グリーンランドに次ぐ世界第3の大きさの氷河群があるそうだ。
ドドーンという轟音を立てて氷河が崩れる様を見られることでも有名。
エル・カラファテの街を出たバスは約1時間で公園に到着。
まずは、氷河群の中でも最も有名なペリト・モレノ氷河の展望台へ。
ウィキペディアによると、この氷河には250 km2の氷があり、
長さは30km、終端部は幅5kmで、水面からの平均の高さは60m、氷全体の高さは170mとの事。
とにかく巨大な氷の塊だ。
これが山と山の間を1日に40cm〜2mづつ動いており、
氷床から押し出された先端部が圧力に耐え切れず、気温の上昇にともなって崩壊するらしい。
大きな崩落は、氷河が充分温まった夕方18〜19時頃に最も多く見られるそうだが、
小さなものでも見られたらなと、じっと氷河を見つめる。
水面にはここ2〜3日前に剥落したばかりと思われる氷山がぷかぷかと浮いていて、期待が高まる。


パリパリパリという小さな音が聞こえ、あわてて音源の方に目を向けると、バリバリと氷河が崩れ落ちた。
見ていた人たちは、あまりの迫力にあっけに取られ、そして興奮状態。
その後もいくつか小さな崩壊を見て、もっと見ていたいと後ろ髪を引かれつつバスに戻る。


バスは来た道を少し戻り、湖のほとりで停車した。
ここから船に乗って氷河の近くへ。
ロス・グラシアス国立公園での氷河ツアーはHielo&Aventura社が独占しているようで、
船体にも社名が大きく描かれていた。
スタッフは若い男性ばかりで、皆さんこの上なく親切でテキパキしている。
社員教育が徹底しているのかな。
お陰で氷河ツアーを安心して楽しめた。



船を降りると約40分、氷河脇の森の中を歩き、アイゼンと命綱が保管してある小屋にたどり着く。
途中、滝やこれから歩く予定の氷河を眺めたりして気分が高まる。
命綱を付け、アイゼンを手にすると、そこからさらに20分歩く。


そして、はじめて、氷河の世界に足を踏み入れる。
アイゼンを付けてもらい歩いてみると、一歩一歩、ザクッザクッと踏みしめるような感じで、
普段意識することのない足の裏に意識が集中する。
斜面を歩くときはちょっと足首が痛いけど、
氷の上を踏みしめる感覚はやみつきになりそうなくらい楽しい。


バスの乗客30人くらい全員でぞろぞろ歩くのかな?と思っていると、スペイン語と英語の2グループに分かれることになり、各グループにガイドが2人ずつ付いてくれた。
英語グループはちょうどいい人数の10人でアットホームな雰囲気で出発。


クレパスがあると、割れ目の中の青い部分を見せてくれる。
氷河に慣れてない人がクレパスを覗くのは危険なので、
ガイドさん2人が両脇と命綱を握ってがっちりガードしてくれるから安心。
クレパスの底は深く、溶けた氷が水となって流れていた。


氷河の割れ目は、カリブ海のような白みがかった水色をしている。
氷河の氷は、雪の結晶が溶けたものに圧力がかかってできており、
気泡が少なく透明度が高いため、青い光だけを反射するらしい。


氷が解けて水が溜まった穴も、淡い水色をしている。
どんなにパレット上で頑張っても、こんな素敵な水色は作れないだろう。
自然は最大のアーティストだ。


氷の上をザクザクと2時間くらい散策した後は、風の少ない谷間に腰を下ろしてお昼休憩。
ご飯を食べ終わる頃にはガイドさんが絶品のパウンドケーキと
温かいジンジャーティーを差し入れしてくれた。
なんてうれしい心遣い。


天気にも恵まれ、太陽の光を受けて青く、白く輝く氷河を間近で思う存分堪能し、もと来た道を戻る。
このツアーのことを勧めてくれた旅人に出会えてよかったね、
氷河の上を歩けるなんて夢みたいだねと二人で話し合う。
氷河の端まで戻ると、ペリペリという音とともに小さく氷河が崩落した。
こうして氷河は見るたびに形を変えて動いている。
生き物みたいで見る者を飽きさせない。
氷河の崩落が見られるのは夏季のみだけど、数年前に冬季に崩落が起こったとして、
温暖化の影響ではないかとニュースになっていた。
温暖化は確実に、地球の隅々に影響を及ぼしているけど、
私達は大きな変化が起こらないとなかなか気づかないものだ。


対岸へ戻る船に乗ると、チョコレートのお菓子と氷河入りウィスキーが配られた。
グラスの中でカラカラと音を立てる氷河のかけらは、限りなく透明で、キラキラ輝いていた。
初めてのアイゼン装着に疲れた足をぶらぶらさせながら、氷河ウィスキー片手にほろ酔い気分。
夢見心地のままエル・カラファテ行きのバスに揺られ、帰路についた。
ありさ
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