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氷河の前に立ち尽くす 旅行

チリのプエルト・ナタレスに行くためにバスターミナルへ。
行くとカウンターで今日は運行しないと言われる。
プエルト・ナタレスよりも南の町、
プンタ・アレーナスでストがあるというのは聞いていた。
道路で何かが炎上している映像をカウンターで見せてもらい、
大きなストなんだなとここで実感する。
しかし、まさかこの町まで影響があるとは思ってもいなかった。
さて、どうするか?
このままこの町でストが終わるのを待つべきか?
どこか別の場所に進むべきか?
このままここにいてもしょうがないな〜ということで、
アルゼンチンの最南端の町ウシュアイアに向かうことに。
どうやらそこへのバスは出ているらしい。
しかし、出発は深夜3時。
それまでもすることがないので、
昨日訪れたペリト・モレノ氷河へ行く事に。
大きな氷河の崩落を見たいからだ。
ありさはカフェでまったりしているというので、
ひとりで行って来ることにした。
お昼の1時に出発して、帰りが夜8時というバスのチケットが売っているので、
長い間氷河を眺めることができ、崩れやすいという夕方の時間帯にも見ることができる。
またもロス・グラシアス国立公園の入園料を払い(有効期間は1日のみ)、
展望台のある場所へ。


今日の天気は雲が空一面に覆われていて、
時に薄暗く、時に薄い雲の向こうに太陽が輝いて明るくなる。
しかし、氷河側から風が常に吹き、それがとんでもなく冷たい。
氷河の崩落は昨日見た限りでは、
小さく崩れるものが数十分に1回起こっているようだ。
小さいと言ってもビル2,3階建てくらいは落ちていると思う。
(ちなみに、この氷河の水面からの平均の高さは60〜70m。
展望台から氷河は遠いため、氷河の大きさがいまいち掴めない。)
崩れ落ちる音は、うねるような轟音と共に湖に落ちた時の衝撃音がすさまじい。
これよりも大きく崩落することがあるのか?
なんて思ってしまうくらいのすさまじさ。
だからこそ、大きい崩落があれば見たい、体感したいと思うのだ。


到着して一番下の展望台まで降りていく時に、
すでに小さく崩れる音が聞こえてくる。
これはそろそろ大きい崩落が来るかも!と思って、足早に下へ。
しばらく小さな崩落が起き、
”ピキッ”と何かが割れるような音が続き、
氷河の大きな欠片が、ビルが横に倒れるように落ちていく。
その瞬間はまるで時間が止まったように、
ゆっくりと、すっーーと倒れる。
あっ
と口を開けるていると、
すぐさま砕け落ち、すさまじい轟音が辺りに響き渡る。
なんだこれは?
と驚くというか、飽きれてしまうほどのスケールの大きさ。
しかし、これでもまだ小さい崩落なんだろうなと思う。
一体どこまで巨大な崩落があるのか想像はつかないけれど、
勝手にもっとすごいのが見れるはずだと期待している。
ペリト・モレノ氷河は後退しない(規模が小さくならない)氷河のひとつで、
崩落による損失と新しく造られる氷河のスケールはほぼ同等らしい。
氷河が進むスピードは1日に2m近く。
進んだ氷河は湖の上まで行き、湖の水圧によって氷河が破壊されるため、
崩落が頻繁に見られる。
と文章にするといとも簡単な現象のように見えるが、
スケールがでかすぎる。
とんでもない自然の力を目の前で見せつけられている。
まだまだ帰るバスまでには時間があるので、
のんびりと崩れていく様子を伺おう。
と安易に考えていると、やはりどんどん冷えてくる。
時には強い風の中に軽く雨も交じり、寒くなる一方。
手袋を忘れたので、カメラを構えておくのも辛い。
そう、いつどの場所で崩落が起こるかわからないから、撮影は難しい。

ただし、ずっーーと飽きるまで氷河を眺めていると、
小さい崩落が続いている場所に、続いて大きい崩落が起こりやすいのがわかってくる。
なので、その起こりやすそうな場所に当たりを付けて、その場所をずっーと見守る。
崩れないでも、氷河は生きているかのごとく、音を発している。
パキッ、ピキッ
とどこから発しているかわからないが、とてつもなく大きな力を内包しているかの如く、
その力を発散するように音を鳴らしていく。
自然の神秘。
その後も数回、同じ様に中規模な崩落が続く。
どれもすさまじい音をたて、崩れ、崩れた後の反響音が異常にこだましている。
辺りの観光客はどんどん減っていき、残るのはバスの乗客のみ。
みんな寒さでもたないなと感じているようだ。
もうそろそろ時間だし、バス停まで行こうかなと思って、
最後に氷河を見渡していると、またも時間が止まる。
今までで見た中で一番大きな氷の塊がすっーーと倒れる。
呆気に取られて写真もビデオも撮り忘れた。
完全に目が釘付けになり、心奪われてしまった。
そして、その後のすさまじい破壊音で我に返る。
もう寒さで体はがちがちだけれど、
この迫力と体に響いてきた音にならない震えは体に確かに刻まれた。

呆気に取られない時に撮影した崩落の模様。
これでも小・中規模の崩落なのだから、すごい!
ゆーじ
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