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土壌分析診断やりました ホーム・ガーデニング


科学的な家庭菜園の収量目標は、一本の樹からナスを100個でございます。
なんつって。そんな剪定できるんか。前回は一回目の剪定でわけがわからなくなりました。
少ない面積で高収量ってのが、家庭菜園ならではの醍醐味でございましょう。

高品質多収の家庭菜園のためには、適正な施肥設計が必要でございます。
というので、土を分析に出しておりました。
ところが、もうじきGW。
自家育苗のできないへなちょこ家庭菜園家としては、
農協よりもいい苗を販売している近所のユニディさんで苗を購入するのですが、
早く施肥しないと間に合わないと焦りまくっていましたら、来ましたよ、分析結果が。
さて、その結果は。
思った通りカルシウム過剰のチョーバランスの悪い畑でございました。
まあ、いいけどね…そうなると思ってたよ。近所の農家、全く分析なんかしてないし、
年に一回やみくもに石灰入れてるし。
だいたいさあ、6月とか9月とか、毎年どっちかの号の「現代農業」に、
必ず「石灰で病害虫激減」とかわけわかんない記事が載ってるのはどういうわけ?
うっかりみんな、石灰入れちゃうじゃんか。
あれって、クレーム来たりしないのかな〜。
毎年石灰入れてたら、過剰になって大変なことが起きると思うんだけどさ、
そういうこと、全く記事になってないし…ぶつくさぶつくさ。
てなことを置いといて、数字を転記してみます。


ハウス栽培のトマトで水管理を失敗すると、カルシウムを急激に吸って
トマトの表面にキラキラした白い粒みたいなパールのようなきらめきが出てきます。
急激な吸水が原因のため、こういうトマトは糖度が低いことが多いです。

まず、CEC → 32.8
CECってのは塩基置換容量と言いまして、
土が肥料をどれだけ保持できるかの目安の数字になります。
露地畑では20以上、ハウスでは30以上が目標です。
この数値を基にして、石灰・苦土・カリの適正値を計算します。
ほんたべ農園では、なぜか32.8もありました。
火山灰土の典型的な数字です。高すぎるので割り引いて考えます。
次に腐植 → 3.18
腐植は団粒構造を作る際に大変に必要なもので、適正値は5でございます。
3.18しかありません。今後モミガラ・残さ等々をバカバカ入れる必要があります。
あとはそれぞれの塩基類の適正値を計算します。
石灰 → 549.90 →ひえ〜! 見た瞬間に腰がくだけました(泣)
苦土 → 82.60
カリ → 59.20
何度も言いますが、それぞれの適正値はCECの数字から導き出されます。
普及所や農協で分析してもらうと、CECが出てこないことがあり、
それで適正値とか書いてあるのでびっくりします。


尻腐れ病とか言われるけど、この症状はカルシウム欠乏が原因。そもそも畑に足りないのか、
じゅうぶんにあるけど水管理のせいでカルシウムが吸えなかったか…。
土壌分析をしていなければ、原因も追究できないのですよ。分析って大切なんですよ。

土がどれだけ肥料をつかんでおけるかわからない状態で、適正値もへったくれもありません。
CECの大きさによって、塩基類の必要量が変わってくるのです。
CECが高ければ高いほど、入れられる塩基類もチッソも多くなるんですから、
年に一回はきちんと分析した方がいいと思いますですよ。
ということで計算いたします(CECが32.8ってのは高すぎるので25で行います)
カルシウムの適正値 CEC×0.6(ハウスの場合は0.8)×5/8×28→ 262.5
分析数値・549.9−262.5=287kg過剰
マグネシウムの適正値 CEC×0.6(ハウスの場合は0.8)×2/8×20 → 75
分析数値・82.6−75=7.6kg過剰
カリウムの適正値 CEC×0.6(ハウスの場合は0.8)×1/8×47  → 88.2 
分析数値・59.2−88.2=29kg不足
それぞれ一反(10アール)当たりの数字なので、15平方メートルに換算します。
石灰・苦土は過剰。カリが1.33kg必要ってことになりました。


カリの欠乏症。特徴は下葉の葉先が枯れこむこと。カリは植物体内を移動するため、
新芽に足りなくなると下の葉っぱから足りない分を移動させるので、下葉に症状が出るのです。
日々植物を見て、何が足りないか、何が多いか見極める観察力も大切ってことですね。

次にチッソ分 → アンモニア態チッソ・4.09、硝酸態チッソ・1.67。
ほんたべ農園にはチッソの残留が約5.6kgあります。
チッソの適正値は、CEC×0.2×14 ですから、理論上一反あたり70kgまでOKです。
でもそんなに入れませんよ。団粒構造ができていないので、流亡する可能性が高いから、
ちまちまと追肥で対応いたします。
夏場の果菜類に必要なリン酸 → 17.73
リン酸の適正値50〜100。む〜、思い切り足りませんね〜。
さらにリン酸吸収係数が2230とべらぼうに高い数字です。
ほんたべ農園は、火山灰土にありがちなリン酸が吸われにくい土壌なのでした。
少し多めに1.5kg入れちゃおう。果菜類を作るし、これぐらい大丈夫でしょう。

このようにグリーンマーク出たおいしそうなトマトは、基本的には5段目までなら素人でも作れます。
勝負は5段目以降。前回は隣のオヤジと何段採れるか賭けをしてあっさり負けましたが、
今年は目標8段ってことで鋭意努力したいと存じます(いいオトナですからもう賭けませんよ)。

結論→カリ1.33kg、リン酸1.5kgを投入
石灰過剰なので、石灰の好きなトマトや豆類がよくできるでしょう(希望的観測)。
さあ、飛び散る放射能に気をつけて、肥料投入だ!
そして詳細は次回だ!

■営業のお知らせ
・土壌分析をしてみたけど、診断方法がわかんないという方
・分析をしてみたいという方、ご相談承ります。以下にご連絡くださいませ。
 料金等、詳細はメールで  info@hontabe.com
※上記、土壌についての詳細はほんたべのWEBサイト「ほんものの食べものくらぶ」
土づくりは有機農業の基本「土の化学性」をご参照ください。

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