素早く、リズム感を良くする方法とは、とにかく真似をすること
起草者:ごぼう紳士
作成日時:2012-02-10 20:50:24
自分がゆっくり成長するのを待てないとき、
手っ取り早くリズム感を良くしたいのならば、上手な演奏をとにかく真似る練習方法をお勧めします。
それは、今から自分が演奏したいと思うジャンルの音楽の中で、
一番かっこいいと思うものをとにかくコピーする方法です。
かっこいいものも分からなければ、音楽仲間に聞いてみても良いです。
名盤と言われる演奏なら、おそらく、はずれはないでしょう。
そして、自分の楽器がドラムなら、
曲に入っているドラムの一挙手一投足を、さらには息遣いまで何度も聞いてみて下さい。
自分の身体も同じように、演奏者になりきったつもりで動かします。
私の場合、初めてジャズを演奏しようした大学入学時に
とにかく、ソニー・クラークのクールストラッティンという曲をコピーしようとしました。
毎日3,4時間、3ヶ月くらい、ドラムの音だけひたすら聞いていました。
いきなり、ジャズドラムをマスターしてやろうと意気込んだのです。
ジャズドラムは、一見簡単そうだし、すぐにできるだろうと高を括っていたのです。
しかし、もちろんそう甘くはありません。
一ヶ月くらいクールストラッティンを聞き込んで、初めて
ドラムの金物のと音と同時にベースの低い音が鳴っていることに気づいたのです。
何百回と聞いたはずなのに、
こんな当たり前のことも分からなかった自分の鈍感さに愕然としたことを覚えています。
しかし、その語もめげずに、1曲だけをしっかりと聞き込んで3ヶ月くらいたち、
実際にプロと初めて演奏(セッション)させていただいたきました。
ものすごく緊張しましたが、
「一応、演奏に必要な基本的なことは出来てるね」
とベースの方に言われ、自分としてはとても嬉しかったことを覚えています。
しかし、具体的になにが出来ているのか分からずに、
頭の中が ?? だったことも覚えています。
後に、バークリー音楽大学で年間最優秀プレーヤーに選ばれ、
アラン・ドーソンの指導をマスターしたヤス岡山さんから、
ソニー・クラークの朝日のようにさわやかに(Softly, As In A Morning Sunrise)という曲を
レコード2枚ダメにするくらい聞き込んだという話を教えてもらいびっくりしました。
(参考)どちらの曲もドラムは、フィリー・ジョー・ジョーンズという超有名ドラマーです。ヤス岡山さんは、フィリージョーにも師事しておられました。
取り敢えずは、先人の教えを素直に受け入れることは、
素早くリズム感を良くする方法として、非常に良い方法だと思います。
まず、1つ曲を決めて、真摯に取り組んでみてください。
かならず良い結果がでますよ。