車の最高グレードは乗り心地が悪い 車


最高グレードやスポーツグレードには、大きなアルミホイールに扁平率の高いタイヤがセットされます。

 
 これは、エンジニアの考える最適なホイールサイズよりも大きなもので、販売側の要望からつけられるそうです。流行で売れるからで、むしろ性能を悪化させているようです。
 F1は13インチ。大径化すると遅くなる為、規格も変わらないと思われます。

 大きなホイールは総重量が増える上に、外側に重量があるリムが来るため、回転モーメントを増大さます。ホイールを回すのにパワーを喰われる。
 タイヤの空気量が少なくなるので、幅を太くしないと必要な空気量を確保できなくなります。太くなるとハンドルを取られ易く、ロードノイズも増大します。
 そしてタイヤが薄くなるので、乗り心地が悪くなります。

 こうしたホイールが、豪華そうでかっこいいからとか、売れて利益が多いとからと言う理由で付けられています。

最高グレードは乗り心地が悪い


 最高グレードを買うのが普通になっており、その乗り心地や静粛性が最高と思っていると思います。
 しかし、本当にその車の良さは中低グレードにあるかも知れません。乗ってみると、あれっと思う事があると思います。
 
 最高グレード車は無理している。または客が分からない範囲で性能が悪くなっても豪華とされている装備を沢山付けた、

メーカーの利益が最高のグレードでは無いでしょうか。

中グレードのすすめ

 
 車種にもよりますが私のイメージでは、中グレードが開発者のベストではないかと思う様になりました。
 最高グレードは無駄なパワーの為に大きく重いフィーリングの悪いエンジンと、流行の大きなホイールによって、豪華そうだが乗り心地や静粛性を我慢できるギリギリまで悪化させているのではないでしょうか。
 こうした事から、最高グレードを買う限り最高の乗り心地は手に入らないのではないかとすら思います。
 
 走行試験の乗り心地や振動・静粛性などのグレード別のデータは公開されていませんが、公開しないのは最高グレードが売れなくなるためではないかとすら思います。
 最高グレードを買わせようと、装備に差をつけている事が多いですが、こうした乗り心地やフィーリングも注目してグレード違いも試乗してみて欲しいと思います。派手なLEDのデイライトやテールランプが最高グレードにしか装備されないですが、必要でしょうか。

 お金が無かったので2台続けて中グレード車に乗っていますが、意外にも快適に長く乗れています。
 
 なぜ飽きないのかふと考えると、2台とも最高グレードよりも小さなホイールが付いており、滑らかに静かに走るからではないかと思うのです。

(もっと乗っていたいと感じるのです。)
 装備も重要ですが、走っていてストレスが少ない方が嫌になりにくい感じがしています。

最高グレードに疑問を持ったきっかけとエンジンのフィーリング


 購入時に試乗して、明らかに中グレードの方が発進が軽く、衝撃を受けてから最高グレードに疑問を持つようになりました。
 
 最高グレード車は、大排気量高出力エンジンに大きなホイールでフルスロットル時の加速が凄く、さすが良いなと感じていました。
 
 しかし、次に中グレードの小排気量小ホイール車を乗って見ると発進から断然車が軽く感じられ、最高グレード車が鉄下駄でも履いていたのかと感じたほどでした。
 
 最高出力が高いエンジンは、低回転時に逆に弱い事が多いからでしょうか。
 さらに乗り心地もなめらかで静か、ゴツゴツ感が無いせいかストレスが明らかに少ない印象で驚きました。気のせいかエンジンのノイズや感触も滑らかに感じました。
 
 数分の試乗で違うなら、十年も乗れば相当なストレスの違いになるはずです。
 (因みに旅行の「疲れ」は、乗り物の振動で内蔵が揺れるのが原因と言う説があります。)
 
 ゴツゴツ感はクルマが嫌になる要因のひとつかも知れません。

「硬いのが好み」は本当か? 


 硬いと最初はコーナーを早く曲がったりしますが、殆どは車の流れに沿ってしか走れません。しかもコーナーの比率は少ないと言っても良いのではないでしょうか。
 その反面真っすぐ走っている間も常に、小刻みにガタガタ揺すられ続ける事になります。
 また、硬い車はタイヤが太くて薄い事が多く、ロードノイズをそもそも多く発生し、更に硬いサスペンションが振動を伝えるので、ロードノイズも常に大きいのではないでしょうか。硬くて静かな車は作りにくいのではないでしょうか。
 硬いと、良い形式のサスペンションでも動かないので意味が無いようにも思います。
 
 最高グレードを買う人や、堅いのが好みと思い込んでいる方の方が、結局乗り心地や静粛性に不満を感じて早く乗り換えるようにも感じています。
 
 機会があれば中低グレード車も、こうした視点で試乗してみて下さい。

 その方が、本当に良い車に出会えるのではないかと思っています。