砂漠の海をひた走る 旅行

<ありさ日記、ゆーじ一人旅中>


目が覚めると、バスは見渡す限りの砂漠の海をひたすら走っていた。
砂漠と言ってもCMに出てくるようなサラサラ砂の黄金色の砂漠ではなく、ほとんどが荒涼とした礫漠だ。
それでも時々、サラサラの砂山に出くわすと、ああ、砂に触れてみたい、足をうずめて歩いてみたいと思う。
砂漠には、何か人を弾きつける特別なものが秘められている。


リマまであと3〜4時間くらいだろうか、という頃、突然海岸線が見えた。
砂丘が海に落ちている、というより、砂丘に海が迫っている。
砂漠といえば内陸にあるイメージだったので、目の前の風景がうまく飲み込めない。
波打ち際には時々船が出ていて、こんなに人気のない大地のどこに人が住んでいるのか、
どこから人がやってくるのか、驚かずにはいられない。
バスは海岸線沿いをひた走り、少し内陸に入った頃から車窓の風景は「街」らしくなってきた。
ネパールによくあるような、レンガ造りの家が多い。
コロンビアやエクアドルの田舎よりも、生活状況は貧しそうにみえる。
中心部に向かうにつれ、建物はコンクリートに変わり、
風景がホテルや銀行のビル群に変わった頃にバス停に到着した。
タクシーで宿に向かい、荷物を置いた後、同じ宿の旅人とバスで近くのショッピングモールへ行ってみる。
一人旅だと、同じ一人旅の旅人と仲良くなりやすいな。
巨大なショッピングモールには、百貨店と有名ブランド店が並ぶ。
驚くことに、どの店もお客さんが入っていて、地元の人達がたくさんの洋服を持ってレジに並んでいるのだ。
モールの多くの店ではドルでも支払い可能で、ドルで払うとお釣りをソルで返してくれる。
きらびやかな洋服に、ブランドの化粧品や香水。
郊外で見た質素な家々とのギャップに戸惑う。
こういった場所で買い物をする層は、国民の何パーセントくらいなんだろう。
違和感を感じながら宿へ戻った。
ありさ

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