お金の使い方。お金は自由を買う券
形のあるモノを買わないと無駄遣いに感じる
お金の使い方は人それぞれ自由なものですが、ほとんどの人が親から無駄遣いしてはいけませんと言われて、育っていると思います。
それは大変いいことですが、無駄遣いとはモノやカタチに残らないといけないようなニュアンスを感じてしまいます。
また、「買う」「買い物」と言う言葉も文字どうり、モノを買う事を強く意味します。
しかし、形に残るモノを買えば、豊かで幸せな人生になるのでしょうか。
家を建てる事の是非
例えば、形に残るモノの最たるものは家ではないでしょうか。
しかし、一度家を建てれば、一生のローンが待っています。他のほとんどを我慢しなければならなくなります。
小遣いも少なく、自由の無い生活となるでしょう。
他人から見れば家が手に入ったのだから、良い事に見えるかも知れません。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
本人にとって、たった一度しか無い人生の数十年を、ローンの返済に捧げるのです。
少ない小遣いで切り詰め必死で返済したお金で、何もしない銀行が儲けるのです。
また、家が残り資産として子供に残せますが、少子高齢化が進むので住宅は余って価値も下がります。
更に子供は大学から地元を離れ就職となる事が多いと思います。
結局安く売却するし、家が就職の自由度を狭めるかも知れません。
少し貯金を残すのと変わらない様にも思います。
子供に何か残すのが良いことかどうかも問題です。
しかし、逆にたった一回の人生を新築の家で過ごすにはローンが、魔法の方法と言う考え方もあります。
貯めてからでは人生終わってしまう、という考え方です。
人間は新築の家に住むのが普通、では無いと思います。ヨーロッパの人達でも中古住宅に自分でペンキを塗ったり、石造りの家では何百年とすむ人が替わっているだけです。
考え方や価値観の問題もありますが、たった一度しか無い人生の数十年を、ローンの返済に捧げるのが良いこととは思えないのです。
買い物の満足感の回数
何かを買い、手に入れると脳内に快感物質が分泌されるそうです。
しかし高価な物でも、買った瞬間に一回だけ気持ちよくなるだけです。高いから快感が強かったり長かったりする事はあまり無いと思います。
逆に高価なものを買わないと、お金が残るので別のものが買いやすくなり、その快感物質の分泌回数が段違いに増えるのでは無いでしょうか。
そうした快感を沢山感じる事は脳にも大切で、健康や生きがい、幸せ感や老化にも影響を与えるかも知れません。
欲しい気持ちをコントロールする技術
欲しいという気持ちは人間の本能、所有欲支配欲などと結びついて脳に強力な快感物質をもたらし、抑える事が難しいものだそうです。
これを抑えないと、欲しくなってしまったものに支配されてしまいます。
一度欲しくなると忘れるのは大変難しいものです。
しかもほとんどのものは、手に入れた瞬間に興味も薄れます。
脳がそのようになっているのです。快感物質の分泌が止まるのでしょう。
なので、レンタルなどで、少し使ってみると一番良いと思います。
クルマもレンタカーで1日も乗れば、十分冷静に判断できるようになります。
大抵は買い換える必要もなく、今の車のほうが良い事が認識出来たりします。
お金が無い時にモノがほしくなる
お金が無い苦しい時に、苦労して高価なモノを買ったりしないでしょうか。
節約していると、ストレスからかえって高価なモノに憧れる様に思います。
逆に、お金があるとモノが欲しく無くなるように思います。
モノが手に入るより、お金が貯まる方が快感物質が分泌されるのでしょうか。
セレブはモノより体験や、有意義な時間を重視するという説もあります。
モノを我慢して自由を買う。お金は自由の券として使う
好きな時に、好きな物を食べ好きな事をする。
これを自堕落で無駄遣いの最たるものと考えるか、理想的な生き方と考えるか。
人それぞれですが私はモノを買うよりも、お金は自分や家族が自由に行動したり考えたりできるように、使った方が良いのではないかと思っています。
お金があれば、かなり自由な生き方ができます。
「自由の券」、「自由を買える券」と認識した使い方です。
しかし、モノを買えばお金が無くなり、自由な生き方が出来なくなります。
形には残りませんが、たった一度の人生を自由に生きるために、お金に出来ることはやってもらう。
形にならない出費を我慢してモノを買うのではなく、モノを我慢して自由を得る方が良いのでは無いでしょうか。
モノを買わないと、貯金と自由が手に入ると言えるかも知れません。
特に高価なものを一つ我慢すれば、他の事は我慢しなくても良くなると思うのです。
追記
やりたくない事にお金を使うと、やりたい事が残るので良いようです。