ノウハウ

アンチエイジングについての研究が進んできた今、物理的（医学的）な問題はほぼ解決できたといってよいでしょう。
そうなると次の課題は心（精神）が体に与える影響を理解し心の状態を健康に保つ努力をすることです。
プラシーボ効果のように人間は考えたことや想像したことを体で実現しようとする仕組みがあります。
詳しく説明しますと脳で考えたことが脳内ホルモンを分泌させるとともに、代謝や体温調節などに関係する自律神経系に指示を与えて変化を起こさせるというものです。
例を挙げますと、「楽しいことを考えると心臓の鼓動が速くなる」、「恥ずかしかったことを思い出すと顔が赤くなる」などの症状がおこります。
脳内ホルモンのことにも少し触れておくと、若さにかかわる脳内ホルモンは「ドーパミン」、「セロトニン」、「βエンドルフィン」などがあり＜快らくホルモン＞と呼ばれています。　この快らくホルモンは心が「快」の状態になったときに分泌されます。
心が快の状態というのは「楽しい」、「うれしい」、「気持ちがいい」、「わくわくする」といった状態です。
このような状態を感じる機会が多い人ほど快ホルモンや免疫機能を高めるインターロイキン２などのホルモンが多く分泌されます。　　恋すると女性はきれいになるといいますが、それの科学的解説がこれらのホルモン分泌です。　女性ばかりの例として取り上げられることが多いですが、男性にも同じ効果があるということが報告されています。
やってはけないことの例は「愚痴を言うこと」、「ネガティブなことを考えること」です。
愚痴を言っているときは一時的に気分がいいものの、脳は一人称の言語認識しかできないので他人に言ったことと自分に言ったことの区別がつかずに脳に否定的な意識が組み込まれいやな気持が余計に強まってしまいます。
ネガティブなことを考る時間が続くとストレス状態に陥り心拍数をあげたり皮膚や粘膜の血管収縮させるアドレナリンや、グルココルチノイドなどの老化を促す脳内ホルモンが出てきてしまいます。
体の栄養補給も大事ですが、心の栄養補給にも気を配りましょう。