ノウハウ

　「自分の寿命を知る法」というタイトルをつけたが、正確には「自分の死ぬ時を知る法」である。あまりにも生々しいのでちょっと言葉を和らげた。
　これは私が学生の頃、テレビのワイドショーに出演していた山伏の一人が、伝来の秘術を教えると言って話していたことで、「あり得ないことでもなさそうだ」と思って今日まで忘れずにいる。
　①右手の親指で左手首の脈を確かめる。
　②そのままの状態で左手の親指・人差し指で頚動
脈の脈を確かめる。
　健康な人ならば、この状態で何の違和感もないのだが、死期の迫っている人は手首の脈と頚動脈の脈の速さが違うと言うのだ。私も時々やっては見るが脈の速さが違うことは一度もなかった。
　ただ、体調に不安がないときにこのような脈の速さが違う時は、今いる場所に何かが起こる危険があるので、直ぐにその場所から離れもういちど手首と頚動脈の脈を確かめてみる。その時、何でもなければ先ほどの場所に天変地異などが襲っている可能性がある、とその山伏は語っていた。