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蒸しタオルは「こり」と「はり」に効く_22 健康

とても寒い北海道。名寄市立大学では温蒸気温熱シートを用いた「肩こり」改善に関する研究があった。肩こりの研究で消炎薬、筋肉弛緩、針などの研究は多いが温熱療法の研究は少ないようであり、選定視点がさずが寒い地域の看護学科である。
ここでは、女性の肩こりを「こり」と「はり」に症状を分けて、温熱蒸気で温めた上で血流を測定することで、改善の有無を客観的にみようというものであった。
実験に使われた温蒸気温熱シートは蒸しタオルとは異なるが、蒸しタオルでも同等の効果が得られるはずである。
■皮膚温の変化
肩の皮膚温は、33.2℃から42.9℃に上昇した。使われた温熱シートは花王「めぐリズム」で、この実験の横軸10〜40分迄のように30分間温めるには蒸しタオルでは熱容量の大きい薄手のバスタオルぐらいの大きいものが望ましい。


■筋血流の増加
次のグラフは筋血流であり、加温してから筋肉中の血流量が増えることがよく把握できる。


■「こり」と「はり」の関係
実験では皮膚血流と筋肉血流も増加し、肩こりの指標である「こり」と「はり」も低下した。ここで、皮膚血流の増加は「はり」の緩和と関係。筋肉血流の増加は「こり」の緩和と相関と考えられた。この結果から、肩こりの主要症状である「こり」と「はり」は、異なった発生メカニズムによって生じる独立した症状であることが示唆された。
■提案
血流の増加時にさらなる刺激で相乗的に肩こりを改善したい。皮膚血流は早く下がるので先に皮膚を伸ばすストレッチをして、その後、筋肉血流が多い間、ツボ押しなどのマッサージをするのが良いのではないでしょうか。

参考文献:南山祥子※1 岩本純※2 「肩こり女性の肩甲部蒸気加温における温熱効果」
※1名寄市立大学保険福祉学部看護学科 ※2旭川医科大学医学部看護学部

http://taol.blog103.fc2.com/blog-entry-29.html

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